ネットワーク革命 5
ただ、それには従来のように情報システム部門に情報化投資の内容をリードさせるわけにはいきません。
情報システム部門はあくまで合理化を目的に、専門技術者によって構成されていましたから、SISのような経営戦略そのものに直結するシステムのあり方を考えられる人材が基本的に少ないのです。
むしろ、経営戦略を考える企画部門が投資の方向と内容をリードせざるをえませんでした。
技術者集団はえてして技術的完成度を追及し、情報化投資の本来の目的や、投資効率、開発スケジュールを忘れてしまいます。
これではいつまでたってもSISは実現しないという危機感が走り、情報システム部門から情報システムの企画機能や開発管理機能を剥奪して企画部門に移管したり、情報システム部門のトップに非技術者が乗り込んで権力を奪う"革命"が発生した企業も少なくないのです。
いわば、情報システム部門がシビリアン・コントロール(文民統制)下に置かれたわけです。
しかし、それはそれほど情報システムのあり方が経営にとって重要な役割を果たすようになったことを意味しています。


