不均斉な景気回復 2
フランスおよびイタリアの経済は、両国のマクロ経済政策スタンスがインフレ対策的であったため、1983年を通じて停滞しました。
両国のインフレは、依然高水準にとどまっていますが、83年に比べるとかなり低下しました。
・・・これは、イタリアの賃金インデクセーションの緩和とフランスにおける賃金および価格統制の結果です。
日本のGNP成長率が3%にとどまったのは1983年後半の輸出増加と輸入減退によるところが大きいのです。
しかし、賃金上昇の抑制、財政引き締めおよび高い実質金利が83年を通じて国内需要に悪影響を与えました。
主要欧州諸国の経済情勢および国際貿易における回復の不足に加え、慎重なマク.ロ経済政策と深刻な構造問題のため、小規模の欧州市場経済国の1983年の実質生産は、増大しても極めてわずかであり、むしろ減少した場合もあります。
しかし、欧州域内の貿易を通じての商品・サービスの純輸出がこれらの諸国をいくらか救済しましたが、同諸国における景気停滞は1983年を通じて続いています。
需要抑制を通じてインフレ期待を抑えるために採用された金融引き締め政策もかかわらず、1982年までインフレの低下は一般的に遅く、国によって格差がありました。