「支配的労働」からの脱出
依存すべき原料をもたない国は、韓国、香港、台湾のように労働集約的工業の吹きだまりのようになっていきます。
・・・これらの国々の経済と先進資本主義国との関係を支配する力は、高性能の巨大装置がその前後の流れの中に無数の単能工を生みだしたり、あるいは鉱係です。
Tomcatのような流れの中心部分に出現した未ての人間の未来を代表する労働なのではありません。
それは後進国の低賃金労働とも、流れの途中に残る女工哀史的世界とも構造的に結ばれた「支配的労働」なのです。
典型的な未来論者であるD・ゲイバーは、世界の一部の国が工業化の段階を成熟させきってその次の段階へ進もうとしている時に他の一部の国はようやく部族社会の出口にある・・・
このような状況をさして、非同時代的(同時性の)世界と呼んでいます。
たしかに適切な表現ではありますが、その非同時代的世界が実はひとつの社会的生産の流れに沿って完全に構造化されていることを見ないならば、それは単に気の利いた文学的表現にとどまるでしょう。
発達した資本主義国の労働者としてのわたしたちの労働は、この構造化された流れの中心部分に成立する巨大企業・巨大組織の中でますますいとなまれるようになってきています。