ネットワーク革命 4
88年ごろには、SIS(戦略情報システム)が注目されてきました。
景気は順調に拡大していたとは言え、経済の成熟化でパイの拡大のみによる企業成長は既に限界がきていたのです。
生き残りのためには、新たな業務の仕組みを確立し、新たな市場を開拓することによって、ライバルとの差別化を図らねばなりません。
それには情報システムをもっと前向き、外向きの形で、経営戦略に直結させて活用しなければならない、というコンセプトです。
従来からの情報システムと言えば、確かに合理化、省力化、効率化のための内向きの道具でした。
それを逆に戦略的に全面に押し出して、差別化のための武器に組み直そうというものです。
また、工場ではCIM(コンピュータ・インテグレーテッド・マニュファクチュアリング)が提唱されました。
これは営業情報から生産計画までを直結させ、工場の生産内容を柔軟に対応させることによって、より迅速に売れ筋の製品を市場に供給しようというシステムです。
受発注システムや工場の生産管理システムなど、企業内のそれぞれのシステムは別個に構築されていましたが、より効率化を促進し、戦略的な経営を追求するには、バラバラのシステムを統合せざるをえません。
いわば、SISやCIMへと情報システムが進化してきたのは、自然の流れだったのです。